
期待は厄介だ。
それは希望のようでいて、気づかないうちに心を縛る。
期待は行動の足かせになりやすい。
「こうなってほしい」という思いが強くなるほど、失敗を恐れ、動けなくなる。
また、期待は依存性を持つ。
誰かの反応、結果、評価に心を預けてしまい、
それが得られないと落胆する。
そして何より、期待は判断力を下げる。
事実ではなく、願望を見てしまうからだ。
期待を抱いた瞬間、
世界は「あるがまま」ではなく
「そうあってほしい姿」で歪み始める。
そのズレが、疲れや苛立ちを生む。
だから最近は、
期待しないで生きる方が楽しいと感じている。
結果に振り回されず、
感情の波も小さくなる。
うまくいっても、いかなくても、
ただ淡々と受け取れる。
期待の代わりに、観察を選ぶ。
起きていることをそのまま見て、
自分の反応を確かめる。
必要だと感じたら動き、
違うと思えば離れる。
期待しないことは、冷めることではない。
むしろ、現実と誠実につながる態度だ。
今日も、期待より観察へ。
静かに、確かに、生きていく。

コメント