
🩵 ジェニーと英会話を学ぶ今回の番組紹介
今回の題材は、アメリカの人気デイタイム・トーク番組 The Jennifer Hudson Show に登場したBLACKPINKのジェニー(Jennie)のリアルトークです。
番組のホストは、グラミー賞受賞シンガーのジェニファー・ハドソン。
このジェニーの出演回は、2025年3月に放送されました。
トーク全体を「前半・中盤・後半」の3つに区切り、今回の第1部では、幼少期のニュージーランドでの暮らし、長い練習生時代、そしてBLACKPINKのメンバーとしてポップスターの道を歩み始めるまでを取り上げます。
英語フレーズだけでなく、ジェニーの人柄や語り口からも「話す英語の自然さ」を学べる構成になっています。
まずは、今回フォーカスするフレーズが登場する実際のシーンを見ていきましょう。
🎬 フレーズが登場した実際のシーン
どれも短くて真似しやすく、自然体で温かい表現ばかりです。
まずは動画のシーンで内容をつかんで、気に入ったものを声に出してみましょう。
ジェニファーに「6年間のトレーニングはどんな経験だった?」と聞かれた時のやり取りからです。
【観客からの歓声を受けて司会が「みんなあなたを愛してる」と言った場面で】
Jennifer:Already loving you, so take it all in.
(もうみんなあなたを大好きになってる、だからこの瞬間をしっかり味わってね。)
Jennie: Okay, I was just telling everyone how amazing of a show that you have here, and like everyone working here too — they made me feel so welcome.
ほんとにそう!さっきみんなに話してたんです、この番組って本当に素敵だって。それにスタッフのみなさんもすごく親切で、すごく歓迎してくれたの。
【ニュージーランド留学時代の思い出を語るシーン】
All I remember is when I first went — I lived in a homestay, so my family weren’t there.
覚えているのは、初めてニュージーランドへ行った時のこと。ホームステイだったから家族はいなかったの。
My mom told me I was crying for the first two days, and she was like, “She’s too young, it’s not going to work.”
母によると、最初の2日間はずっと泣いていたみたい。“この子にはまだ早すぎたかも”って思ったそうよ。
【「6年間の練習生時代はどんな経験だった?」と聞かれて】
Jennifer: So I heard you trained for six years to be a part of BLACKPINK. What was that experience like?
(BLACKPINKになるまで6年間トレーニングしたそうね。その経験ってどんな感じだった?)
Jennie: Like — whoa, wow. I don’t even know where to begin, but…
At that time, it felt like such a long time.
(わあ、どこから話せばいいかわからないくらいです。当時は本当に長く感じましたね。)
But now that I think back, all the trainings that I did — it’s basically like you’re going to a school that helps you become a pop star.
(でも今振り返ると、あのトレーニングって、まるで“ポップスター養成学校”みたいなものでした。)
So from the moment you go to the studio — the academy, the place where we would train every day — there’s different types of vocal lessons, different types of dance lessons, language lessons…
(スタジオに行く瞬間から毎日トレーニングが始まって、ボーカル、ダンス、語学レッスンと色々ありました。)
You’re being taught how to be a superstar.
(“スーパースターになる方法”を教え込まれる感じです。)
🍪使ってみたい!おいしい英語フレーズ
① How amazing of a show that you have here.
② All I remember is when I first went…③ I don’t even know where to begin, but…
(どこから話せばいいかわからないくらいです。)④ At that time, it felt like such a long time.
(その時はほんとうに長く感じました。)
🗒️解説
ジェニーの英語は、短い中にも感情のこもった“心で伝える英語”が特徴です。ここからはそれぞれのフレーズを深掘りして、意味・使い方・発音のコツを紹介します。
この表現は、「なんて〜なんだろう」という感嘆を伝える英語の言い回し。
相手の行動や物事を心から褒めたいときに使われます。
ジェニーが “how amazing of a show that you have here” と言ったときも、
番組やスタッフのすばらしさを称えていました。
意味:
「なんて素晴らしい〜なんでしょう」
→ 感情を込めた感嘆表現で、賞賛や感動を伝えるときに使う。
使い方:
・構文は how+形容詞+of+名詞(人や物)。
→ 「(名詞)が〜だなんてなんて…なの!」という意味になる。
・“of” は「〜の」という所有関係を表し、
行為や性質の持ち主(=誰/何がその形容詞の性質を持つか)を示す。
・“of a + 名詞” の形では、物事そのものを評価する意味になる。
置き換え例:
- How kind of you!(なんて親切なの!)
- How sweet of her to remember my birthday.(誕生日を覚えていてくれるなんて、なんて優しいの)
- How amazing of a performance!(なんて素晴らしいパフォーマンス!)
会話例:
- A: I brought you some coffee.
- B: Oh, how nice of you!
(A:コーヒー持ってきたよ。/B:わぁ、なんて優しいの!) - Jennie: How amazing of a show that you have here!
(ジェニー:なんて素敵な番組をやっているの!)
発音TIP:
“how amazing of” は「ハウアメイジノヴ」のように滑らかにつなげる。
“of” の “v” 音を軽く次の単語に流すと、自然な英語のリズムになります。
この“how amazing of〜”は、
相手を心から褒めるときの、英語らしい感嘆の一言。
ジェニーのように自然体で感謝や称賛を伝える場面でとても効果的です。
このフレーズは、過去の思い出を語り始めるときによく使われる自然な英語表現です。
直訳すると「私が覚えているのは、最初に行ったときのことだけ」という意味。
つまり、「いろいろあったけれど、特に印象に残っているのは…」という
回想シーンの導入としてぴったりの一文です。
意味:
「覚えているのは、初めて行ったときのことだけ」
→ “All I remember is…” は「~しか覚えていない」「特に記憶に残っているのは~」という意味。
使い方:
・“All I remember is + 名詞(句)/節” で、「覚えているのは~だけ」
・“when I first went” は “the first time I went” とほぼ同じ意味で、
過去の印象的な出来事を回想する時に使われる自然な表現。
・感情や懐かしさを込めたい場面に特に向いている。
置き換え例:
- All I remember is the smile on her face.
(覚えているのは、彼女の笑顔だけ。) - All I remember is how cold it was that night.
(覚えているのは、あの夜どれだけ寒かったかだけ。) - All I remember is when we first met.
(覚えているのは、初めて出会った時のこと。)
会話例:
- A: Do you still remember your first trip abroad?
- B: Yeah, all I remember is when I first went to New Zealand.
(A:初めての海外旅行、覚えてる?/B:うん、最初にニュージーランドへ行った時のことだけ覚えてるよ。)
発音TIP:
“All I remember is” は「オーライリメンバリズ」のように滑らかにつなげる。
“remember” の “r” と “is” が自然に連結するのがポイント。
ゆっくり話すよりも、思い出しながら語るトーンで言うとリアルに聞こえます。
この “All I remember is…” は、
「心に残る記憶を語る」英語の定番導入フレーズ。
ジェニーのように、感情をこめて過去の出来事を語る場面で自然に使えます。
このフレーズは、何か大きな出来事や思い出を話す時に最初の一言としてよく使われます。 感情を込めつつ、話を始める自然な「前置きフレーズ」として英語圏ではとても一般的です。
意味: 「どこから話せばいいのかもわからないけど…」
→ 感情がこもる場面で“思い出話”を切り出す時に最適。
使い方:
・話が多すぎて整理できない時の“自然な間(ま)”を作る
・本題前の「心の準備」のような一言として使える
- 置き換え例: I don’t even know where to start, but…(同じ意味でstartもOK)
- 会話例: I don’t even know where to begin, but that trip changed my life.(どこから話せばいいかわからないけど、あの旅は人生を変えたよ)
発音TIP: even know where to は「イーブノウェアトゥ」のように滑らかにつなげる。 “but”の前に軽く息を置くと、英語的なリズムになります。

この“even know where to begin”は、英語ネイティブが本当に日常でよく使うリアルフレーズ。 感情のこもった話を始める時にぴったりです。Roséの“I’ve made this a rule…”と同じく、自然なイントロ表現として覚えておきたいですね。
このフレーズは、過去を振り返るときに「長く感じた」「時間がゆっくり過ぎたようだった」と、
体験の印象を感情的に伝える表現としてよく使われます。
実際の時間の長さではなく、心の中で感じた“体感的な時間”を表すのがポイントです。
意味:
「とても長い時間のように感じた」
→ 過去の努力や思い出をしみじみと振り返るときに使われる。
使い方:
・主語は人ではなく “it” を用い、「出来事が〜のように感じた」と表す。
・感情や印象を伝える“感じの表現”として会話でも自然に使える。
置き換え例:
- It felt like forever.(永遠みたいに感じた)
- It felt like a dream.(夢みたいだった)
会話例:
- It felt like such a long time, but now I’m finally here.
(本当に長く感じたけど、やっとここに来られたよ。)
発音TIP:
“felt like” はつなげて「フェルトゥライク」のように滑らかに。
“such a” に軽くアクセントを置くと、感情のこもった響きになります。
まとめと次回予告
ジェニーの英語は「短い一言に温かさが宿る」のが魅力。まずは3フレーズを口に出し、旅先・ライブ・日常の会話に置き換えて練習してみましょう。
次回はEpisode 2:Going Solo — The Artist at Workとして、制作やプロモーションなど近況を語る英語表現を紹介します。




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