
「頭の中がごちゃごちゃして行動できない…」「書き始めの一文が出てこない…」。その停滞をほどく実践法がジャーナリングです。この記事では、初心者でも続くやり方と効果を、手順・テンプレ・コツまでわかりやすく解説。単に気持ちを書くのではなく、悩む状態を“考える状態”に切り替え、行動につなげる構造化メソッドを具体例付きで紹介します。私自身、執筆で手が止まったときに何度も救われてきました。今日から5分で始められるので、まずは気楽に読み進めてください。
ジャーナリングとは?そのやり方と効果
ジャーナリングは、頭に浮かぶ思考・感情・アイデアを制限なく書き出して思考整理を行い、迷いを行動力に変える自己マネジメント手法です。体裁の良し悪しや「正しい日本語」にこだわらず、まずは脳内の素材を外に出すことがポイント。紙のノートでもスマホのメモでもOK。紙のノートでもスマホのメモでもOKで、ルールは最小限――ハードルを下げるほど継続しやすくなります。
主な効果は以下の通りです。
- 思考の見える化:脳内の渋滞を解消し、考える土台が整う
- 感情のデトックス:不安や怒りを安全に吐き出し、客観視できる
- 意思決定の加速:「次に何をするか」が言語化され行動に移しやすい
- 習慣化で再現性:日々のルーティンに組み込むほど小さな成果が積み上がる
ビジネス・学習・創作・対人関係まで色々な場面で使えて、特に先延ばしを減らしたい、モヤモヤをスッキリさせたい人に効果的です。
「悩む」と「考える」の違いを理解しよう!
同じ「頭を使う」行為でも、悩むは停滞、考えるは前進。まずこの違いをクリアにしましょう。
- 悩む:感情由来。結論が出ず、同じ場所を堂々巡りしがち(例:不安・後悔・怒りの反芻)
- 考える:目的由来。情報を整理し、選択肢を比較し、行動を決める

ジャーナリングは悩む→考えるへのスイッチ。まず感情を吐き出して脳の余白を作り、次に目的に沿った問いで思考を進め、最後に具体的行動へ落とします。
ジャーナリングのやり方:基本ステップ
やり方自体はシンプル。下の3ステップでOKです。
- 5分タイマーをセット(短時間で勢いを作る)
- 頭に浮かんだことをそのまま書く(誤字・口語・箇条書き歓迎)
- 見直して行動を1つ決める(今日のToDoに変換)

(運営者メモ)私は感情表現が得意ではなく誤解を招くこともあったのですが、重要なコミュニケーション前にジャーナリングで感情と論点を整理しておくと、結果が大きく変わる実感があります。
書き出す題材の例(導入しやすい順)
- 感情:もやもや/怒り/心配/焦り/喜び
- 事実:今日の出来事・会議メモ・学び/気づき
- 願望:やりたいこと・達成したいこと・理想の一日
悩む→考えるへ切り替える「問い」テンプレ
- 本当にやりたいことは何?(目的の再定義)
- 今やれる最小の一歩は?(行動のマイクロ化)
- 5分で進めるならどこから?(着手の壁を下げる)
- やらないと何が起こる?(放置コストを可視化)
ジャーナリングを続けるコツ(挫折しない設計)
- 時間を固定:朝のコーヒー前/通勤中/就寝前などに“枠”を作る
- 量の目標を捨てる:1行で合格。続けるほど深さは後から付く
- フォーマット化:「感情→事実→次の一歩」の順で毎回同じ
- 週1レビュー:週末に読み返し、ToDoへ反映(重複する悩みは仕組み化のサイン)
筆者の例では、3週間で「着手の速さ」が体感で倍増。メール返信、企画書の叩き台、家事の段取りまで、“とりあえず動く”までの時間が短くなりました。
ジャーナリングの効果をさらに高める方法
- ポモドーロ×ジャーナリング:25分作業の前後に3分記入→集中のON/OFFが安定
- テーマ縛りデー:月曜は仕事、火曜は健康、水曜は家計…とフォーカスを明確化
- タグ運用:「#仕事 #健康 #学び」など見返しやすくなる(デジタル運用時)
- KPTレビュー:Keep/Problem/Tryで週次振り返り→翌週のTryを冒頭に据える
デジタル vs アナログ|どっちで書く?
メリデメを把握して、自分に合う方からスタート。迷うなら「朝は紙、外出中はスマホ」の併用がおすすめ。
方式 | メリット | 注意点 |
アナログ(紙) | 記憶定着◎/集中しやすい/発想が広がる | 検索不可/持ち運びと保管が必要 |
デジタル(アプリ) | 検索・タグ◎/テンプレ運用◎/画像添付も楽 | 通知の誘惑/つい整えたくなる |
よくある失敗と対処(Q&A)
Q1. 何を書けばいいかわからない
A. まず「感情3つ」を書いてから、「今日の一歩」を1つ決めるだけでOK。完璧な文章は不要です。
Q2. 続かない
A. 「時間固定+量の免罪符(1行OK)」で設計し直す。場所も固定すると条件反射で手が動きます。
Q3. ネガティブばかり出てくる
A. まず出し切るのが正解。最後に「では、今できる具体的対処は?」と問いを入れて1行で締めましょう。
今日から始める1週間チャレンジ(テンプレ付き)
下のテンプレをコピペして、毎日3〜5分だけやってみよう。むずかしく考えなくて大丈夫。短くてOK、続けるほうが大事です。
毎日のミッション(3ステップ)
- タイマーを3〜5分にセット(時間が来たら終了でOK)
- 思いついたことをそのまま書く(きれいな文じゃなくていい)
- 今日の「一歩」を1つだけ決める(5分でできること)
書く題目はこの3つ
- 【きもち】いまの気持ちを3つ(例:うれしい/不安/ねむい)
- 【できごと】今日やること/やりたくないこと
- 【一歩】いまから5分でできること(例:ノート1行書く、机の上を片づける!)
コピペ用テンプレ(そのまま使える)
【気持ち】( )/( )/( )
【できごと】(今日やること・苦手なこと)
【一歩】(5分でできることを1つ)
【ひとこと】自分への声かけ:5分だけやってみよう!
7日間の例(まねしてOK)
- 1日目:「きょう楽しみなことを1つ」+「一歩:ノートに1行だけ書く!」
- 2日目:「心配なことを1つ」+「一歩:先生/上司に聞くことをメモ」
- 3日目:「ありがとうを言いたい人を1人」+「一歩:話すことを下書き」
- 4日目:「今、気になっている作業」+「一歩:5分だけやる!」
- 5日目:「うまくいったことを1つ」+「一歩:同じやり方でもう一回ためす」
- 6日目:「今日の苦手なことを1つ」+「一歩:代わりの方法を1つ考える」
- 7日目:「来週やりたいことを1つ」+「一歩:月曜の最初の1行を決める」
例(1日目の書き方)
【きもち】わくわく/少し不安/ねむい
【できごと】記事の公開、メール返信、散歩
【一歩】ノートに記事の最初の文を1行だけ書く
【ひとこと】1行でOK、まずは始めるだけで50点!
週末レビュー(ふりかえり)テンプレ
【よかったこと(Keep)】…… 【こまったこと(Problem)】…… 【ためすこと(Try)】……(例:朝いちに1行ジャーナル→メール1通)
つづけるコツ(プチごほうびルール)
- できた日はカレンダーに★を1つ。★が7こでごほうび(好きなおやつや休憩タイム)
- やる場所を決める(机/リビングの同じ席/通学・通勤の電車内)
- 書けない日は【きもち】1語だけでもOK(続けることが最優先)
合わせて読んでほしい関連記事
集中力や心の安定と組み合わせると効果が伸びます。関連ページ:5分瞑想で心を整える方法(ジャーナリング前後のリセットに最適)。時間設計の観点はこちらも:時間術・タスク設計のコツ(着手の壁をさらに下げる)。
まとめ:今日の5分が、明日の軽さを作る
この記事で紹介したジャーナリングのやり方は、悩む時間を減らし、考える力と行動力を底上げする再現性の高い方法です。5分タイマー→書き殴り→行動1つ。この小さなループを回すほど、人生の意思決定は軽く、速く、的確になります。
まずは今日、ノートかスマホを開いて1行。「今できる最小の一歩は?」と自分に問いかけ、実際に動いてみましょう。
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