【2025年7月】韓国全土に猛暑警報！熱中症患者1400人超、「命を守る」レベル

2025年夏、韓国では記録的な猛暑が続き、「불판（鉄板）のように熱い」と表現されるほどの気温上昇が人々の生活に深刻な影響を与えています。
7月初旬時点ですでに熱中症患者は1400人を超え、政府や医療機関が早くも「命を守る行動」を呼びかけています。

韓国の暑さ、今年は“異常レベル

韓国気象庁の発表によると、今年の夏は平年よりも2〜3℃高い日が続くとされ、30℃後半から40℃近い気温を記録する地域も出始めています。
特に日中の直射日光と高湿度が合わさることで、体感温度は45℃以上に達することも。
すでにソウルや釜山などの都市圏だけでなく、農村部や高齢者の多い地域でも、熱中症による搬送・死亡例が報告されており、全国的に警戒レベルが上がっています。

■ 7月初旬にして熱中症患者1400人超える

韓国疾病管理庁（KCDC）の統計によると、5月20日から7月10日の間に、全国で1,400人以上の熱中症患者が確認され、9名が死亡しました。

熱中症患者の約6割は50代以上で、そのうち65歳以上の高齢者が3分の1を占めています。
高齢者は体温調節機能が低下し、重症化しやすいため、こまめな水分・塩分補給と適切な室温管理が不可欠です。

また、働き盛りの世代も、疲労やストレスによる体調不良を防ぐため、「自分は大丈夫」と過信せずに、日頃からセルフケアを心がけることが重要です。
お子さんがいるご家庭ではこれを機会に「自分を守れる行動の大切さ」について一緒に話してみてください。

■ 今後の気象予測と注意点

韓国気象庁は、7月下旬から8月中旬にかけてが猛暑のピークになる可能性が高いと予測しています。熱中症は「家の中」でも発症します。特に一人暮らしの高齢者は、周囲が気にかけることが命を守るポイントです。

【在韓日本人向け】命を守る「3つの基本心得」

この猛暑の中で、自分自身や家族を守るために必要な対策を3つ紹介します。

① 水分と塩分の定期補給を習慣に

喉が渇いていなくても、1〜2時間おきに水やスポーツドリンクを少しずつ飲むことが大切です。
汗で失われるナトリウムも体に不可欠ですので、塩タブレットや梅干しなどが手に入る方は活用しましょう。

② 外出は早朝か夕方に

特に11〜16時の外出は避けましょう。買い物や散歩は朝や夕方の気温が下がる時間帯に調整すると安心です。
外に出る際は帽子・日傘・通気性の良い服装を活用し、できるだけ日陰を選んで歩くようにします。

③ エアコンを適切に使用してますか

我が家ではだいたい25℃前後に設定しています。

たまに長時間エアコンを使う時には、換気するだけ少し下げると、気になるエアコン臭をカットできます。

外へ出た時との温度差が大きくなりすぎないような使い方が、体に優しいですね。

心と体を整え夏の後半に備えましょう

夏の暑さが少しずつ和らいでくる時期には、体がすでにかなりの疲労をため込んでいるものです。

日中は冷房の効いた室内でゆっくりと体を労わりながら、朝や夕方の涼しい時間に軽いストレッチや散歩を取り入れてみてください。

生活のリズムを少しずつ整えることで、自律神経も安定し、残暑を穏やかに乗り切る助けになります。

不安定な自律神経の働きのせいで体調を壊しやすかった私が、体調管理に役立てている瞑想もおすすめです。

自宅周辺にある涼しく過ごせるカフェや図書館、公民館などを、事前にいくつかピックアップしておくと、暑さで消耗した時に心強い味方になります。

ぜひこの夏を心身共に健康的におすごしください。

■ まとめ：異常気象の中で「当たり前の備え」を

「불판으로 변한 한반도（鉄板のように熱くなった韓半島）」という表現は決して大げさではありません。
すでに暑さは命を脅かすレベルに達しています。私たち一人ひとりが、「今、自分にできること」を冷静に実行していくことが、命を守る第一歩です。

参考記事:불판으로 변한 한반도… 온열질환자 벌써 1200명(조선일보)「鉄板と化した韓半島…熱中症患者すでに1200名（朝鮮日報）」