
K-POP界で今もひときわ強く輝きを放ち続けるガールズグループが aespa(エスパ) です。
新曲を発表するたびに、そのクオリティは安定どころかさらに進化し、歌もダンスもますます洗練されてきたと感じます。
私と同じ親世代の方の中には「名前くらいは聞いたことがあるけど、子どもたちの会話にはついていけない…」という人も少なくないでしょう。
そんな方にも注目してほしいのが、2025年9月にリリースされた最新曲 『Rich Man』 です。
タイトルだけ見ると“お金持ち”を意味するかと思いきや、実際は現代社会へのアンチテーゼを含み、
「誰かに依存せずとも、自分自身こそが最も価値ある存在なのだ」
という強い自己肯定のメッセージを込めた楽曲なのです。
この記事では、『Rich Man』の基本情報と歌詞のテーマ、そして今さら聞けない aespaの基礎知識 を、おじさん世代でも分かりやすく整理しました。
さらに2025年は日本での活動も活発で、いよいよ今年あたりは 紅白歌合戦に登場する可能性 も期待されています。
家族みんなでテレビの前に集まり、aespaを一緒に見られる日が近いかもしれません。
『Rich Man』の基本情報

2025年9月5日にリリースされた aespa(エスパ)のミニ6集アルバム『Rich Man』。
そのタイトル曲が、まさに同名の 『Rich Man』です!
『Rich Man』はどんな曲?
「Rich Man(リッチマン)」と聞けば、多くの人はまず“お金持ち”を思い浮かべるでしょう。
実際、現代社会には「リッチになること」を人生の目的のように掲げる人も少なくありません。
しかし、aespaの最新曲『Rich Man』が提示しているのは全く異なる価値観です。
この曲で語られる「リッチ」とは何か──。
公式ティザーで掲げられたスローガンは、「I am enough as I am, I am a ‘Rich Man’」。
日本語にするなら、
- 「今のままの私で十分。これ以上何を望む必要がある?」
- 「すでに最高の自分がここにいる」
そんなニュアンスでしょう。
つまり、この曲が再定義する“リッチ”とは、お金や権力に依存せず、自立した生き方を貫ける強い自尊心のこと。
「欲しいものなんてない。存在しているってことがすでにリッチなんだ!」──。
『Rich Man』は、そんな力強い自己肯定のメッセージを込めた楽曲なのです。
音楽スタイルと制作背景
『Rich Man』のサウンドは、ダンス・ポップを基調にしながら、エレクトリックギターを加えたパワフルな構成が特徴です。
軽快さと迫力が同居するビートの上で、4人の個性が際立つボーカルとラップが展開し、聴く者を一気に引き込みます。
聞き馴染んだロックの力強さと、最近のEDMの華やかなビートを合わせたようなサウンド。
われわれおじさん世代にはどこか懐かしくも新しい──そこが『Rich Man』の魅力だといえるでしょう。
楽曲制作には、Kポップ界の キーパーソンの一人であるヒットメーカーRYAN JHUN(ライアン・ジョン)の名前も並んでいます。
彼はaespaの大ヒット曲『Next Level』を始め、aespaの所属事務所SMエンターテイメントと多くのプロジェクトを成功に導いてきた経歴の持ち主です。またIVEやILITTEなどスターグループを抱える多くの音楽事務所に楽曲を提供している敏腕プロデューサーの顔をもち、業界全体に強い影響力のある人物の一人と言われています。
🎵 『Rich Man』 曲情報
- アーティスト: aespa(エスパ)
- 収録作品: 6枚目のミニアルバム『Rich Man』
- リリース日: 2025年9月5日
- ジャンルの特徴: ダンス・ポップを基盤に、エレクトリックギターの鋭さとEDMの高揚感を掛け合わせた、ロック×EDMのハイブリッドサウンド
- プロデュース: RYAN JHUN(ライアン・ジョン)
┗ 世界的ヒットメーカーで、代表曲『Next Level』を手掛けた人物。重厚なビートとキャッチーなメロディで知られる。 - 本作のポイント:
- 「I am a Rich Man」という自己肯定のメッセージを、サウンド全体で表現
- 4人の個性と力強いボーカルが前面に押し出され、aespaの進化を示す楽曲
2章:歌詞の意味とテーマ
『Rich Man』の歌詞は、一見すると「リッチ=お金持ち」をテーマにしたように思えます。
しかし実際には、物質的な豊かさではなく 「自分自身こそが最も価値ある存在だ」という自己肯定感 を全面に打ち出しています。
公式ティザーで掲げられたスローガン、「I am enough as I am, I am a ‘Rich Man’」 は、その核心を象徴する言葉です。
「今のままの自分で十分」「他人に頼らずとも私は輝ける」──そんな強い自立心が込められています。
歌詞を要素ごとに見ていくと、
- Verse(Aメロ):周囲の価値観に流されず、ありのままの自分を肯定する
- Chorus(サビ):誰にも依存せず、自らを“リッチマン”と再定義する
- Bridge(間奏):内面から湧き上がるエネルギーこそ最大の財産
といった構成になっており、単なる自己賛美ではなく「自立の宣言」として響く内容です。
このテーマは、若い世代にとってはエンパワーメントの歌であり、同時に社会や家庭で責任を背負う親世代にも共感できる普遍的なメッセージです。
「お金や肩書きがなくても、自分の存在そのものが尊い」というメッセージは、世代を超えて刺さる力を持っています。
3章:MVの演出と観覧ポイント
『Rich Man』のミュージックビデオは、楽曲のメッセージを視覚的に強調する仕掛けに満ちています。
大きな特徴は、外部世界(混沌と支配)と内部世界(連帯と生産) という対比構造。
- 外部世界では、スタジアムを走る車や黒い犬といった象徴的なイメージが登場し、権力や混乱を表現。
- 内部世界では、農場や干し草に囲まれたメンバーが笑顔を見せ、自立や連帯といった「内なる豊かさ」を示しています。
注目すべき演出ポイントを挙げると、
- 石造壁画オープニング – 彫刻像のように登場するメンバー
- スタジアム疾走シーン – 荒々しいエネルギーを象徴
- 黒い犬の登場 – 新しい秩序を告げる存在
- 農場での自然体の笑顔 – 内面の豊かさの表現
- チェッカーフラッグ・エンディング – 燃える競技場と旗が象徴する「勝利」
これらの演出は、「Rich=金銭的豊かさ」ではなく 「内面から湧き上がる力」 を可視化しています。
MVを見れば、楽曲が単なるダンスナンバーではなく、現代社会へのメッセージソングであることが一層伝わってくるはずです。
4章:aespaの基礎知識(今さら聞けない人向け)
🌟 aespa 基本情報
- デビュー: 2020年11月17日『Black Mamba』
- 所属事務所: SMエンターテインメント
- ファンダム名: MY(マイ)
- 公式カラー: Aurora(オーロラ)
メンバー紹介
- カリナ(KARINA)
本名ユ・ジミン(2000年生まれ)。リーダーであり、ダンサー・ラッパー・ボーカルを兼ねるオールラウンダー。カリスマ性と気配りでグループを支える存在。 - ジゼル(GISELLE)
本名内永エリ(2000年生まれ)。東京出身の日本人メンバーで、韓国語・英語・日本語を操るトリリンガル。パワフルなラップが武器。 - ウィンター(WINTER)
本名キム・ミンジョン(2001年生まれ)。澄んだ声と高音域でグループのメインボーカルを務める。努力家で誠実な性格もファンに愛される。 - ニンニン(NINGNING)
本名ニン・イジュエ(2002年生まれ)。中国・ハルビン出身。幅広い音域を誇る歌唱力で圧倒するメインボーカル。
aespaは現実世界のメンバーと、彼女たちの仮想アバター「æ」が共存するという独自のメタバースコンセプトを持ち、デビュー以来第4世代K-POPを牽引してきました。
5章:ディスコグラフィーとこれまでの代表曲
aespaはデビュー以来、数々のヒット曲を世に送り出してきました。
- 2020年:デビューシングル『Black Mamba』
- 2021年:『Next Level』が世界的ヒット
- 2021年:初ミニアルバム『Savage』
- 2022年:2ndミニアルバム『Girls』
- 2023年:『MY WORLD』で新境地を開拓
- 2024年:『Armageddon』で第4世代トップを証明
- 2025年:ミニ6集『Rich Man』リリース
こうして振り返ると、aespaは常に「仮想世界と現実」「強さと柔らかさ」を行き来しながら進化を遂げてきたことがわかります。
『Rich Man』はその集大成であり、新たな時代への橋渡しとなる楽曲だといえるでしょう。
6章:ライブと今後の展望(日本ツアー+紅白期待)
ソウル公演レビュー
8月に行われたソウル・KSPO DOME公演では、オープニングから『Armageddon』『Set The Tone』『Drift』『Dirty Work』と続き、一気に会場を熱狂させました。
さらに、メンバー4人のソロ曲(カリナ「Good Stuff」、ジゼル「Tornado」、ウィンター「Blue」、ニンニン「Ketchup and Lemonade」)が初披露され、大きな話題を呼びました。
そして『Rich Man』が公開された瞬間、観客の歓声が最高潮に達したと韓国メディアは伝えています。
日本公演の注目ポイント
2025年10月4日からは、日本ツアーがスタート。福岡を皮切りに、愛知・東京・大阪で開催予定です。
- 『Rich Man』の国内初披露
- ソロ曲が再現されるかどうか
- 日本独自のペンライト文化や声援との融合
こうした要素がファンの期待を高めています。
紅白出演の可能性
さらに、今年は日本人メンバー・ジゼルの存在もあり、NHK紅白歌合戦への出演が噂されています。
もし実現すれば、家族全員でテレビの前に集まり、aespaを楽しむことができる歴史的な瞬間になるかもしれません。
まとめ
aespaの最新曲『Rich Man』は、単なる新曲ではなく、「リッチ」という言葉を再定義する自己肯定のアンセムです。
お金や権力に頼らずとも、今の自分自身こそが最も価値ある存在なのだというメッセージは、若者だけでなく私たち親世代にとっても心強い響きを持ちます。
2025年秋、日本ツアーが始まり、年末には紅白出演の可能性まで取り沙汰されるaespa。
いま彼女たちを知っておくことは、単に流行を追うことではなく──世代を超えて共に楽しめる音楽の体験につながります。
この記事が、娘さんや息子さんとの会話のきっかけになり、aespaを一緒に楽しむ入口になれば嬉しいです。
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