
「Google翻訳だと、ちょっと不自然…」
韓国語の文章や料理レシピ、会話文を自然な日本語に翻訳したいと感じたことはありませんか?
そんな悩みを解決してくれるのが、韓国発の高精度翻訳アプリ「Papago(パパゴ)」です。
この記事では、韓国在住15年の筆者が実際に使い込んだ経験をもとに、Papagoの基本機能・便利な使い方・翻訳精度の特徴まで徹底的に解説します!
大好きな韓ドラやK-POPをもっと理解したい韓国語の学習者や旅行予定の方にも必見の内容です。
Papagoの強みとは?自然な韓国語翻訳ができる理由
Papago(パパゴ)は、韓国語の自然な表現を知りたい韓ドラやK-POPファンに特におすすめの翻訳アプリです。
たとえば話題のアニメ『K-POP デーモン・ハンターズ』の韓国語のセリフも、Papagoを使えばもっと深く理解できます。
Papagoは、韓国のIT大手NAVER(ネイバー)が開発した無料のAI翻訳アプリで、特に韓国語と日本語の翻訳に強く、自然で滑らかな言い回しができるのが特徴です。
他の代表的な翻訳ツールであるGoogle翻訳と比べると、Papagoは短い会話文や感情表現でより自然な訳が出やすいという利点があります。
たとえば、韓ドラでよく耳にするこんなセリフ:
보고 싶어 죽을 것 같아(ポゴシポ チュグル コッ カッタ)
Google翻訳では
「見たくて死にそうだ」。
まあ、たしかに直訳すればそうなりますが…かなりイメージを膨らませないと意味のない会話になりそうです(汗)
Papagoならこうなります!
「会いたくてたまらない」
これなら感情のニュアンスまで伝わってきて、より親切な翻訳であると言えます。
こうした会話文の翻訳精度は、韓ドラ・K-POPファンにとって大きな魅力です。
Papagoは韓国語学習者のための辞書機能や単語カード、オフライン翻訳モードなど、学習と実用の両面で使える設計になっています。
アプリを入れておけばいつでもどこでも、ちょっとしたスキマ時間を活かして韓国語に触れることができそうですね。

Papagoって、翻訳だけのアプリだと思ってる?

うん…テキスト入れて訳すだけじゃないの?

他にも韓国語学習や旅行、ビジネスにも使える便利な機能が12個も詰まってるんだよ!

そんなに? 全然知らなかった…

ではここで、Papagoに搭載されている機能を一覧でまとめてご紹介しますね。次の章でひとつずつ詳しく解説するので、まずはざっくり全体像を見ておきましょう!
基本の翻訳モード(テキスト・音声・画像)
Papagoには、日常的な翻訳に便利な「基本の3機能」が搭載されています。
それが、テキスト翻訳・音声翻訳・画像翻訳の3つです。
韓国語を学ぶ人はもちろん、旅行中や日常のちょっとした場面でもすぐに使えるので、これらのモードを押さえておくと便利です。
🔹テキスト翻訳
Papagoの基本は、テキスト入力による翻訳です。翻訳したい文章を入力するだけで、即座に翻訳結果が表示されます。
辞書機能も併せて使えば、単語の意味や使い方までチェックできるため、韓国語の文法や語彙の学習にも役立ちます。
また、コピペ操作にもスムーズに対応しており、ニュースサイトやSNSの文章の翻訳にも最適です。「설레다(ときめく)」は、韓国語らしい繊細な感情を表す単語のひとつです。
Papagoでは、この単語の意味だけでなく、使い方や例文も一緒に表示されるため、韓国語の“気持ち”をつかむのに役立ちます。
たとえば、「처음 만나는 날은 늘 설레요(初めて会う日はいつもドキドキします)」のように、恋愛・出会い・胸キュンシーンでよく使われます。
Papagoならより自然な訳が表示され、韓ドラの空気感まで伝わってくるので学習のモチベーションにも一役かってくれそうですね。
学習目的でも感情表現を深く知りたい人には、こうした辞書機能の活用がおすすめです。

🔹音声翻訳
手がふさがっている時や、現地での会話中などには音声翻訳モードが便利です。
スマートフォンに向かってゆっくり、はっきり話すことで、音声がテキスト化されて翻訳結果が表示されます。
発音練習やスピーキング確認にも使えるので、韓国語学習者にもおすすめの使い方です。
🔹画像翻訳
看板や料理メニュー、レシピ本など「写真の中の韓国語」を読み取りたいときに便利なのが画像翻訳モードです。
カメラで文字を撮影するだけで、その場でリアルタイム翻訳が可能。
また、すでに撮影した写真をPapagoに共有することで、あとからでも翻訳結果を表示・保存できます。韓国のレシピ本や買い物中の商品ラベルの確認などにも重宝する機能です。
③ 会話入力
1対1の会話でも、お互いの言語を同時通訳。簡単な操作で、異なる言語同士でもスムーズにコミュニケーションが取れます。
カメラを翻訳したい文字に向けるだけで、リアルタイム翻訳が可能!
また、スマートフォンのカメラアプリで撮影した写真を「PAPAGO」と共有すれば、瞬時に翻訳結果が表示されます。手ブレを気にせず、そのまま保存して情報を共有することもできるので、とても便利です!
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まだまだあるPAPAGOのその他の機能
⑤手書き入力
手書きのバッジは普段隠れています。入力画面をタッチすると現れます。
旅先で看板に書かれている単語を見て何の店か知りたいときは、手書き入力して調べることができます。
⑥ メニュー一覧
左上の三本線のアイコンをタッチすると、以下の便利な機能が表示されます。
⑦ ウェブサイト翻訳
翻訳したいサイトのURLを入力するだけで、ページ全体を自動翻訳してくれます。関心のある分野の情報収集に大きな助けになります。
⑧ オフライン翻訳
事前に言語データをダウンロードしておけば、インターネットに接続していなくても翻訳が可能。機内モードや通信環境がない場所でも安心して使えます。
⑨ グローバル会話
旅先でなくし物したときや、薬局で薬を購入したいときなど、日常生活や緊急時のさまざまなシーンを想定した会話フレーズを検索できます。
⑩ 単語カード
基本単語を音声付きのイラストカードで学習できます。楽しく効果的に単語を覚えられるので、韓国語の勉強に最適です。
⑪ 設定
文字サイズや通訳音声どを自分の好みにカスタマイズできます。
⑫ 翻訳履歴
過去に翻訳した内容を保存し、後から見返すことができます。再確認や学習時に便利です。

アプリのダウンロードはこちら👇
Papago-AI-通訳・翻訳アプリ-Google Play
PAPAGOでレシピ本を翻訳する
画像翻訳機能を使って、韓国の料理本を日本語に翻訳してみました。これは画像翻訳の便利さを示す一例です。外国のレシピがすぐに理解でき、料理のバリエーションが増えます!


手順は非常に簡単です。先ほど「画像翻訳」で説明した通り、まずカメラアプリで撮影した写真を共有ボタンから「PAPAGO」に送り、翻訳したものを写真として保存しました。
素材は韓国語のみで書かれた実用書ですが、自動翻訳すると、「レシピ」に関するある程度の予備知識があれば、韓国語が読めない人でも内容を想像できるでしょう。
不自然な箇所がいくつかありますが、これから直していきましょう!
(出典「초간단 집밥 다이어트 레시피/메가스터디BOOKS」)
AI自動翻訳の結果を検証する【韓国語スタディー】
ここから先は韓国語を学習する人向けの内容が含まれています。関心のある人だけ読んでください。
学習者のみなさんへ
翻訳アプリは、すぐに言葉の意味を教えてくれます。でもそれだけでは韓国語がうまくなるわけではありません。
わたしは、特にむずかしい発音を確認したり、作文の間違いを直したりするために使っています。
アプリを「壁打ち」みたいに使うと、自分が何をもっと勉強すればいいのかわかるので、効率よく韓国語を学べますよ!
「PAPAGO」にはとても優秀な辞書機能がついているので、うまく活用して少しづつがんばりましょう!
話を戻します。先ほどの翻訳文のままだと不自然な箇所がいくつかあるのがお分かりいただけると思います。
自然に読めるように手直ししていきます!
「익히다」の意味は「火を通す」
目立つ3か所から直します。
「RECIPE(レシピ)」が「領収書」になっていますね。設定された読み取り言語(ここでは韓国語)以外の言葉(ここでは英語)を処理しきれなかったようです。
「밑동 뗀 표고버솟」はシイタケの下処理工程に使われる慣用表現です。「根を下ろしたシイタケ」では意味が通じません。
「콩나물 익힌 후 밑간하기」の訳文はどうでしょう。「もやしを煮る」というのはどうも違和感があります。
一般的にもやしは「ゆでる」を使います。実際韓国でも「콩나물을 삶다(もやしをゆでる)」というそうです。
ではなぜ、あえてここで「煮る」の意味である「익히다」が使われているのでしょうか。
実は「익히다」には「煮る」という意味の他に、「(十分に)火を通す・熟す」という意味があって、ここではこちらの意味で使われていたことがわかります。
慣用的に使われる表現を直訳した結果、不自然な訳文になってしまうのはこれからのAIが抱える課題のようです。
「塩ひとつまみ」の韓国語は?
「소금 1꼬집」も料理に使う「塩ひとつまみ」意味の慣用表現ですが、「塩1串」と誤訳されました。3行上の「소금 한 꼬집」はちゃんと訳されています。
なぜこうなったのか調べてみると、「一つ」を意味する「한」が数字で
「1」となっていることで「꼬집(つまむ)」を「꼬치(串)」の方言である「꼬지」として認識されてしまったようです。
でもおかげで韓国語の知識を増やせました。日本語でもひとつまみを1つまみとはあまり書きませんよね。ここは「한 꼬집」と覚えましょう。
その他以下の通り訳し直しました。
「콩나물」は「もやし」で統一した。
‐1 「底の厚い鍋」を「底の広いなべ」にした。
‐2 T2大さじ2をさす。
‐1 「(熱したフライパンに)食用油をかける」は「油をひく」とした。
‐2 「黄色くなるように焼く」は「きつね色になるまで焼く」にした。
「ご飯にのせる」は「ご飯に盛り付ける」にした。
料理の「材料」にも翻訳をかけ、不自然なところをすべて直して整えて、韓国料理のマイレシピカードができあがりました。

ここまでは慣れれば20分くらいでできそうです。素材が紙の本でなければさらに作業は簡単になると思います。
これだけでもレシピとして使えますが、テンプレートを使って写真と一緒に配置してできたものがこちらです。

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