毎年ほっとしますね…暑さがやわらぐこの時期は。(しみじみ)
もうまもなくすると、澄みきった空と、赤や黄色に染まった山のコントラストが私たちの目を楽しませてくれるでしょう。
韓国でも「紅葉見物」は秋の風物詩として人気の行楽です。
韓国ではタンプンノリ(단풍놀이)とも言うんですよ。
「今年の秋はどこへ出かけようかな。」
そんな思いが芽生えたら、一度、韓国の秋を訪れてみませんか?
色づいた山道を歩き、旬の味覚に舌鼓を打つ。
そんな秋のひとときを、大切な人と一緒に過ごせば、きっと心に残る素的な旅になるはずです。
韓国の紅葉 見頃はいつ?
紅葉は一日の最低気温が5度以下に下がると色づき始めるんだそうです。
山頂から20%ほど色づいた頃を始まりといい、山全体の80%以上が染まればピークです。
韓国の紅葉時期
韓国では毎年春と秋を迎える時期に、山林庁から「山林開花・紅葉予測地図」が発表されます。
この地図を参考にすれば、その年の気候に合わせて、紅葉の見頃にあわせた旅の予定が立てやすくなります。
色づき始めて2週間後が狙い目
2024年の場合、韓国の最北に位置する雪岳山(ソラク山)では、残暑のため平年より6日遅れの4日から紅葉が始まりました。
中部地方と南部地方は10月中旬から11月初旬に初紅葉を見られるようです。
紅葉の見頃は、初紅葉から2週間後が狙い目。
今、私のいる慶南地方では、11月の第1週から第2週が最も見頃ということになります!
中部地方と南部地方は10月中旬から11月初旬に初紅葉を見られるようです。
紅葉の見頃は、初紅葉から2週間後が狙い目。
今、私のいる慶南地方では、11月の第1週から第2週が最も見頃ということになります!
韓国紅葉名所12選
韓国は日本からも近く、紅葉の時期にあわせて気軽に訪れることができる人気の旅行先です。
とはいえ、紅葉の名所の多くは山の中にあります。
近場の低山でも、それなりの準備と心構えは必要です。
そこで今回は、余裕を持って旅行計画を立てられるように、自分に合った目的地を選びやすく整理した紅葉スポット12選をご紹介します。
旅のイメージをふくらませながら、あなたにぴったりの紅葉名所を見つけてください。
なお、見頃の時期は2024年に韓国の山林庁が発表した予測データをもとにしています。
その年の気候や天候によって多少のずれが生じる可能性もあるため、あくまで目安としてご覧ください。
▼ 山林庁の最新情報はこちら(韓国語)
:(ハングルで“산림청 공식”>>サイト内で “단풍예측”と検索)
韓国紅葉名所12選|どこへ行く?目的別おすすめスポットガイド
「見る」だけじゃもったいない!五感で楽しむのが韓国流
日本では「紅葉狩り」と言えば、景色を静かに眺めるイメージがあるかもしれませんが、
韓国ではちょっと違います。
こちらでは「단풍놀이(タンプンノリ)」=“紅葉を楽しむ遊び”という言葉があるように、
紅葉の名所でおしゃべりしたり、食事を楽しんだり、思い思いに過ごすのが定番。
紅葉の中でのんびりピクニック、なんて光景もよく見られます。
そんな「遊ぶ紅葉文化」に触れてみるのも、韓国旅行の大きな魅力のひとつ。
ただ眺めるだけじゃない、五感で楽しむ秋の旅、体験してみませんか?
いよいよここからは全国の紅葉名所を見ていきましょう!
発表された山林庁予測地図とSNSや旅行サイト、企画旅行などの情報を元に日本人に人気の韓国紅葉スポットと見頃時期です!
1. 雪岳山(ソラクサン)|江原道
見頃:10月21日〜10月23日
韓国紅葉の王道。ダイナミックな渓谷美と鮮やかな紅葉のコントラストが絶景。ロープウェイや登山道も整備され、初心者から上級者まで楽しめます。
2. 五台山(オデサン)|江原道
見頃:10月26日〜10月31日
静けさに包まれた古刹と美しい自然林が魅力。トレッキング初心者にも優しく、日本人にも人気の“癒し系”紅葉スポット。
3. 内蔵山(ネジャンサン)|全羅北道
見頃:10月25日〜10月27日
日本語パンフレットもある寺院と美しい紅葉のトンネルが魅力。観光地として整備されており、安心して楽しめる紅葉名所です。
4. 漢拏山(ハルラサン)|済州島
見頃:10月26日〜11月6日
済州島のシンボル的存在。秋には山頂から海まで見渡せるダイナミックな紅葉風景が広がり、日本からの直行便でアクセスも◎。
5. 九里山(クリサン)|京畿道
見頃:データなし(例年10月下旬頃)
ソウル近郊でアクセス抜群。地元の登山者にも愛される穴場的紅葉スポット。日帰り派におすすめ。
6. 北漢山(プカンサン)|ソウル特別市
見頃:データなし(例年10月中旬〜下旬)
地下鉄で行ける都会の中の紅葉登山。奇岩と紅葉の対比が美しく、外国人登山客の間でも話題の名所。
7. 鶏龍山(ケリョンサン)|忠清南道
見頃:10月22日〜10月31日
韓国の“風水名山”としても有名。パワースポットとしても人気で、紅葉と神秘的な雰囲気が同時に味わえます。
8. 八公山(パルゴンサン)|慶尚北道
見頃:10月16日〜10月27日
紅葉の名所として知られ、特に「東大寺」の並木道は圧巻。紅葉シーズンには観光バスも多く出ています。
9. 智異山(チリサン)|慶尚南道
見頃:10月25日頃〜
韓国最大の山域で、紅葉と霧が織りなす幻想的な風景が見どころ。トレッキングを楽しみたい人にぴったり。
10. 南山公園(ナムサン)|ソウル特別市
見頃:データなし(例年10月末頃)
ソウル中心部で気軽に紅葉散策。南山タワーからの展望と紅葉のコンビネーションはまさにフォトジェニック。
11. 松鶴寺(ソンハクサ)|全羅北道
見頃:データなし(例年10月末頃)
内蔵山の近くにある静寂な古刹。混雑を避けて落ち着いた紅葉を楽しみたい人におすすめの穴場。
12. 龍平スキー場(ヨンピョン)|江原道
見頃:データなし(例年10月中旬〜下旬)
高原リゾートで紅葉とレジャーを両方楽しめる場所。日本人向けツアー拠点としても人気です。
まとめ|秋の韓国、心に残る紅葉の旅へ
今回は、韓国の北から南まで、秋の紅葉狩りにおすすめの名所をかけ足でご紹介してきました。
韓国で暮らしてきた私にとって、秋はこの国の魅力を最も深く感じられる季節です。
四季それぞれに魅力がありますが、季節ごとの楽しみについてはまた別の機会にお話しできればと思います。
近年は地球環境の変化が激しく、予測のつかない異常気象や災害が続いています。
つい先日も、空気の乾燥と強風が重なったことで韓国各地で山林火災が発生し、
広大な山谷が焼け野原と化す事態となりました。
長年人々に親しまれてきた歴史あるイチョウの木が、焼け焦げた姿で立ち尽くす様子には、
普段からの防災意識の大切さを突きつけられる思いでした。
※詳しくは【2025年春・韓国史上最悪の山林火災|東京23区焼失規模の被害実態と防災の教訓】をご覧ください。
それでもなお、私たちが自然の中で季節の移ろいを感じ、
「命の洗濯」をしながら心と体をリフレッシュできることは、本当に幸せなことだと思います。
家族や友人とワイワイにぎやかに楽しむのもよし、
お気に入りのトレッキングシューズを履いて、静かな一人旅に出るのも素敵です。
きっと、あたたかな紅葉の風景が、そっとあなたを迎えてくれるはずです。
それでは今日はこのへんで。
あなたにとって、心おどる秋の旅になりますように。
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